コンタクト今昔~トレンドはソフトレンズです!

視力の矯正器具として一般的になっているコンタクトレンズは、その材質の主流が時代を追うごとに変化してきました。普及初期の頃には比較的硬い材質で作られたハードレンズが主流でした。アクリル樹脂を使用したレンズで装用中の違和感は強く、慣れが必要だったこともあり、強度近視の人の矯正用や審美性を特に意識する人、ソフトレンズでは矯正が難しい乱視の人が使用するにとどまっていた時代が長く続きました。酸素透過性のアップなどで、ハードレンズも改良が進み現在でも一定の愛用者が見られます。

装用の違和感という大きな問題をクリアしたのがソフトレンズです。合成高分子化合物を主成分とした柔軟性の高い素材で、装用した時に違和感が少ないというメリットがあり、人気が高まりました。普及初期には煮沸による消毒が必要という取り扱いの煩雑さがデメリットとされていましたが、消毒と洗浄と保存が可能なマルチパーパスソリューションが開発されたことによって簡便に扱えるようになり大きく普及しています。

現在は基本的にケアの必要がない1日使い捨てタイプや、2週間で交換するタイプなどのレンズが大きなシェアを占めます。近視や遠視だけでなく乱視にも対応したレンズも開発され、より多くの人に適合するようになっています。